夢の細道

夢日記

メニナ #16

どこかの工事現場。夕方、作業を終えて、みんな洗い場で顔を洗ったり、手袋や作業靴を洗ったりしている。私も作業着を洗おうとすると、隣に強引に割り込もうとする奴がいる。私はすぐに斜め向かえに場所を変えた。作業着を洗っていると、さっきの強引な奴が、そいつは朝青龍に似ていた、渋い声で歌いだした。異国の言葉だ。モンゴル語だろうか。歌詞に頻繁にメニナという文句がでてくる。メニナはポルトガル語で少女を意味する言葉だが。私は場所を変えずに、その男と知り合いになればよかったと少し後悔した。歌い終わって男は引き上げた。
あいつはカタール人だ、と誰かが言った。カタールの街角でメニナの歌が流れている風景を想像してみた。チャードルを着た干からびた婆さんも、道端にかがんで歌に聞き入っていた。

フロイト先生に #15

夜、家に帰ると、母の寝室から影のようなものが出ていくけはいがした。母はバツが悪そうに蒲団をかぶってしまった。その影を追いかけると、やっぱり男だった。そいつは私の知人の女も陥落させていた。私は家の奥に男を追いつめ、糾弾しようとしていたのだが、何故か男のワザに感心する気持もわいていた。彼は、いかにして、こんなにも簡単に女たちを陥落させることができるのか。どうやったら、そんなことができるのだろう。
男は、その手口を具体的に語り出す。私は、今後の参考になるだろうと、聞き入っている。

風呂椅子 #14

遺跡発掘現場。土を掘り返していると、土器の破片がザクザクでてきた。土中の土器は、正確な位置を計測するまでは取り出してはいけない。考古学の先生を呼ばねば。ふと、近くにY君がいるのに気付いた。Y君は以前、北海道大学に入って、ゆくゆくは裁判官になると言っていた。年とって、今では私と同じ発掘作業員だ。
作業中、あやまって土器のまじった土を捨ててしまったような気がした。廃土の山を掘り返してみると遺物がまじっている。大きなものもある。取り出して洗ってみると、それは、昔の銭湯の洗い場の木製の小さな椅子だった。

プーチン #13

大広間。窓際の長いテーブルには白い布がかけてあり、その上にはA4サイズのパンフレットの束がいくつも置いてある。それはプーチン大統領プロパガンダのパンフで、柔道着姿のや愛犬と散歩中のや飛行機のタラップでこちらに手を振っているものなど、10数種類はある。そして、プーチンが側近をはべらせて大広間に入ってきた。顔色は変わりないが、どこか元気がなさそう。近々、引退するらしい。プーチンとその側近は、私の後を通り過ぎて部屋を出ていった。私は色々なパンフを前にして、称賛するみたいな顔つきでパンフを見ているふりをする。プーチンが外からチラッとでも、こちらを見ることがあってもいいように。

夢講義 #12

どこかの講堂で夢についての講義をしている。講堂にはたくさんの学生たちがいる。ウカツなことを言って笑われるかシラケられるかもしれない。夢はこの三次元の世界ではなく、時間や空間のない異次元の世界です、と私が説明している。すぐに言うことがなくなりそうで、内心ヒヤヒヤしている。途中で、次の講義の先生が、もう、やめろ、とばかり、黒板に次の講義の内容を書いている。私は結論を言おうとしている。夢は支離滅裂だが、そこにこそ○🙆○がある、と熱弁をふるったが、目が覚めて○🙆○ がなんだったか思い出せない。ポエムだったろうか、心理とか真理だったろうか。少なくとも、ゴミとか、ムダとか、カスとかではなかったと思う。

カズセコ #11

六歳前後の姪が家に遊びに来た。手足の長い痩せた子で、男の子のように活発だ。その姪が、私の顎の下あたりに鼻を近づけて、カズセコのニオイがすると言った。カズセコってなんだろう?いいニオイではないらしい。その内、ニオイが消えてほっとした。
ニオイが消えた私に、姪がまとわりついてきた。仰向けになった私の両手に、両手を合わして腕立て伏せを始めた。私も姪の手をつかんだまま姪の動きに合わせて、腕を伸ばしたり引っ込めたりした。足の方も手に合わせて伸縮を繰り返した。

パラサイト #10

便器🚽が今にもあふれそうになった。昨日もそうだった。妻を呼んだ。居間にいる息子の仕業だと思って、大声で注意した。
ふと、トイレの奥に人がいるのに気付いた。細机にスタンドまで付けて、禿げた中年男がニヤついていた。男は立ち上がって、そこにいるイキサツを話した。そして、しばらくそこに住まわせてくれとも言った。私は憤慨して、不法侵入ですよ、警察を呼びますよ、と言った。男の隣にホソブチメガネをかけたヤセギスの男の妻も現れ、ニヤニヤしながら、そこに住まわせてくれと懇願した。不法侵入だ、警察を呼ぶ、と繰り返したが、まったくヒルンだ様子がない。私の妻も、アゼン、ボウゼンとしていた。
韓国映画「パラサイト」の影響がもろにでた。