どこかの工事現場。夕方、作業を終えて、みんな洗い場で顔を洗ったり、手袋や作業靴を洗ったりしている。私も作業着を洗おうとすると、隣に強引に割り込もうとする奴がいる。私はすぐに斜め向かえに場所を変えた。作業着を洗っていると、さっきの強引な奴が、そいつは朝青龍に似ていた、渋い声で歌いだした。異国の言葉だ。モンゴル語だろうか。歌詞に頻繁にメニナという文句がでてくる。メニナはポルトガル語で少女を意味する言葉だが。私は場所を変えずに、その男と知り合いになればよかったと少し後悔した。歌い終わって男は引き上げた。
あいつはカタール人だ、と誰かが言った。カタールの街角でメニナの歌が流れている風景を想像してみた。チャードルを着た干からびた婆さんも、道端にかがんで歌に聞き入っていた。
フロイト先生に #15
夜、家に帰ると、母の寝室から影のようなものが出ていくけはいがした。母はバツが悪そうに蒲団をかぶってしまった。その影を追いかけると、やっぱり男だった。そいつは私の知人の女も陥落させていた。私は家の奥に男を追いつめ、糾弾しようとしていたのだが、何故か男のワザに感心する気持もわいていた。彼は、いかにして、こんなにも簡単に女たちを陥落させることができるのか。どうやったら、そんなことができるのだろう。
男は、その手口を具体的に語り出す。私は、今後の参考になるだろうと、聞き入っている。
夢講義 #12
どこかの講堂で夢についての講義をしている。講堂にはたくさんの学生たちがいる。ウカツなことを言って笑われるかシラケられるかもしれない。夢はこの三次元の世界ではなく、時間や空間のない異次元の世界です、と私が説明している。すぐに言うことがなくなりそうで、内心ヒヤヒヤしている。途中で、次の講義の先生が、もう、やめろ、とばかり、黒板に次の講義の内容を書いている。私は結論を言おうとしている。夢は支離滅裂だが、そこにこそ○🙆○がある、と熱弁をふるったが、目が覚めて○🙆○ がなんだったか思い出せない。ポエムだったろうか、心理とか真理だったろうか。少なくとも、ゴミとか、ムダとか、カスとかではなかったと思う。
パラサイト #10
便器🚽が今にもあふれそうになった。昨日もそうだった。妻を呼んだ。居間にいる息子の仕業だと思って、大声で注意した。
ふと、トイレの奥に人がいるのに気付いた。細机にスタンドまで付けて、禿げた中年男がニヤついていた。男は立ち上がって、そこにいるイキサツを話した。そして、しばらくそこに住まわせてくれとも言った。私は憤慨して、不法侵入ですよ、警察を呼びますよ、と言った。男の隣にホソブチメガネをかけたヤセギスの男の妻も現れ、ニヤニヤしながら、そこに住まわせてくれと懇願した。不法侵入だ、警察を呼ぶ、と繰り返したが、まったくヒルンだ様子がない。私の妻も、アゼン、ボウゼンとしていた。
※韓国映画「パラサイト」の影響がもろにでた。