夢の細道

夢日記

ベンチ #50

マンションの窓から小さな公園を見渡せた。ひとつしかないベンチの端に老人が一人すわっている。R嬢が現れて老人の隣りにすわるのが見えた。私はR嬢に見つからないようにしてR嬢を見つめ続けた。近所に住んでいるのだろうか。あの頃は言葉さえかけることができなかった。すれ違いばかりで、結局、見失ってしまった。R嬢は、あの頃と同じままだ。
R嬢が立ち去った。誰もいないベンチがひとつ残っているばかりだ。今度、あのベンチにR嬢がすわることがあったら、なにげない素振りで隣りにすわろうと思った。