夢の細道

夢日記

トランプ #56

屋外の労働の後で、休憩所に戻った。冷たい飲み物を買いに行こうとすると、隣りのオッサンに自分にも買ってきてくれ、と頼まれた。少し迷惑に思った。自販機で、私はコーラを、オッサンには缶コーヒーを選んだ。コーラにはメモ書きの入ったビニール袋が貼り付いていた。クジのようだが、ハズレは能書きだけだ。なにか説教のような文面だった。
休憩所にはオッサンのほかにE氏とM嬢がいた。これから四人でトランプでポーカーでもやるようだ。私はルールを知らなかった。ハゲのE氏がなにか言った。日本語じゃない。えっ、と思った。注意して聞いてみるとポルトガル語だった。それもかなり流暢に話している。それに答えてM嬢もポ語で会話を始めた。私は秘かに何年も勉強しているが、いっこうに身に付かず、簡単な会話さえできない。二人ともポ語を話せるなんて、まったく知らなかった。(寝ながらポ語のCDを聞き流していた。)
M嬢は会社の元同僚。E氏は元上司で、ウツ病にかかって定年前に会社を辞めた。その年の冬に、自宅のトイレのノブにヒモをかけ、自分の首を縛り上げて死んだという。高輪のマンションに一室を所有していたが、自分は池袋の老朽化した木造のアパートの六畳部屋にひとりで住み続けていた。