夢の細道

夢日記

トラック🚚 #63

トラックの荷台にはいろんな機材が積まれている。私は荷台の中で船釣りの準備をしている。仲間がナマの豚肉のかたまりを持ってきた。私は魚が食べやすいようにと、包丁で細かくきざんで他の材料にまぜた。これを海にまけば魚が寄ってくるのだ。釣り道具を忘れずに積み込むように言いたいが、相棒の姿が見えない。トラックには釣りと関係ないものがたくさん積んであって、青いシートがかぶせてある。海に出るのではなくて、これから土木工事へ行くトラックのようだ。しかし、私はそれがこれから出船する船の上のような気持でいる。

小田急線の駅構内の階段を駆け上がると、ちょうど始発の各駅停車の電車が止まっていた。一車両に四、五人しか乗ってない。ドア近くの席に座ると、ドア近くに女車掌が立っていて、観光バスのガイドのように歌いだした。プロのように上手だった。センシティブ。歌い終わって、私は感心して拍手した。まわりの客も力弱く手を叩いた。女車掌は嬉しそうにして、次の曲を歌おうとした。私も嬉しくなってまた拍手した。電車はなかなか出発しなかった。

女は部屋の中で無言でつっ立っているばかりだった。何を聞いても答えてくれないので、所長のタモリさんを呼びにいった。タモリさんなら解決できることらしい。
タモリさんに来てもらうと、女 は消えていた。私はタモリさんに謝って、所長室に戻ってもらった。すると、女が再び現れた。まったく調子が合わない。女はまた無言で立ち尽くしているので、しょうがないから再びタモリさんを呼びにいった。タモリさんは、段ボール箱の中から手提げのバックを取り出して、これを女に渡せばいい、と言った。そうか、タモリさんがいなくても、あの無言の女には、この安っぽいバックを渡せばいいのだ、と思った。