夢の細道

夢日記

ダニの親分 #85

将棋のヒフミさんが造形芸術家となって現れた。私は彼の付け人だった。二人は制作会場に向かっている。私は手荷物がカバンひとつだけだったが、ヒフミさんは大きなズウタイにたくさんの荷物を持ち抱えていることに気づいた。ヒフミさんに謝罪し、彼が抱え込んでいる荷物を持つことにした。彼は荷物を道端に置いたのだが、もともと道端に置いてあった物と区別がつかなくなった。私はヒフミさんに、この荷物はヒフミさんのですか、と聞いたら、そうだ、と答えた。よく見るとやはり他の物と区別がつかないのだが、ヒフミさんはさっさと行ってしまった。どうしようと思っていると、会場から二人の男が手伝いに来たのだが、やはりどれを持っていけばいいのか分からなくて三人で困っている。

以前務めていた会社に遊びに行った。社内でのんびり他の社員とくつろいでいると、部長が入ってきた。仕事しなくちゃ悪いかなと思ってトイレにたった。右側の鼻の穴がむず痒いので、指を入れて鼻水をかむようにフンといったら、何かが落ちたような気がした。下を見ると水場のシンクの中にダニの親分のような、脱皮前のセミのような、硬い羽のないゴキブリのような形の朱色の虫が這っていた。水をかけると白くなったが、そのまま見ていると再び朱色に戻った。こんな虫が鼻の奥に棲んでいるとは思えなかった。

港の岸壁を歩いていた。 向こうに海に突き出た突堤があって、数人の男たちで賑やかだ。よく見ると、男たちはルアーを投げてイカを釣り上げたり、柄の長い網でイカをすくったりしている。イカの群れが産卵のため接岸しているのだ。誰かがコイもとれたと言うのが聞こえた。ヒラスズキのことをウゴイと呼ぶ地域があるので、スズキのことだろう。私もイカをとろうと家に戻った。一週間くらいはイカと遊べそうだ。家に入ってカアサンと呼ぶと知らない若い女がいた。感じは悪くない。カアサンは他の場所にいてホッとした。車はどこ、と聞くと、タカタさんが何処かに持っていったらしくて分からないという。なんで分からない、アホかと思ったが、ここで夢は終わった。