釣り日記ではない 11
釣具店の中らしい。私は半解凍のオキアミの2キロブロックを4分の1に切り分けるべく出刃包丁を握っていた。そこに若い女の子が現れて、釣り餌がなくなったので売ってくれと言った。彼女の餌箱にオキアミの4分の1カットを入れた。これで1日もつよと私が言った。どの辺で釣るのと私が聞いた。浜松と彼女が言った。海ですか、湖ですか、と聞きたい気がしたが黙っていた。彼女は礼を言って車で帰っていった。お金を貰うのを忘れていた。自分のものだから、まあいいかと思った。残りのオキアミブロックを容器に入れた。容器の底に何故か海老のチリソースの残りが入っていた。大きな海老のブツ切りをニンニクたっぷりの味噌ソースで炒めたものだ。そこにオキアミをまぜた。チリソース味で魚の活性が高くなるかもしれない。