夢の細道

夢日記

夢日記

釣り日記ではない 7

釣り道具を持って海辺の道路を歩いていた。道路と平行に横たわる地磯の左端に石鯛釣り師が2本の竿を海に向かって固定している姿があった。そこへ私も行こうと思ったが、そこまではテトラやごつごつした大きな岩が入り組んでいて、怖くて足がすくんだ。諦めて…

釣り日記ではない 6

そこは人のほとんど訪れることのない人々にうち捨てられ忘れかけられた70メートルほどの海に突き出た突堤でたまに物好きな老釣り師が竿を出すくらいの釣り人さえにも見捨てられた海鳥の姿もないうら淋しい場所だった。今はなんの用途もないが昔は小さな漁船…

釣り日記ではない 5

クロダイがよく釣れるという港に行ってみた。風が強く折りたたみ椅子が飛ばされそうだ。右手の方にベテランチヌ釣り師が一組いる。このベテランが時おり竿を曲げている。チヌ以外の釣り人たちに釣れている気配はない。波は午前中は2メートル午後からベタなぎ…

釣り日記ではない 4

富士山の見える港で小アジ釣りをしていた。ふだんはチヌやシーバスやタチウオやアオリイカやで小アジなどに手を出す私ではないのだが、前回、たまたま釣って持ち帰って塩焼きしたアジが旨くない、アジは旨いという通念がめっちゃ壊された。以前、ワカサギに…

殺人

インドネシアだかアマゾンの奥地のとある部族に呪いの一つの方法として夢の中で敵を殺すとそれは現実に殺害したのと同じ効果が得られるという風習があるというのをどこかで読んだことがあったが、この夜にオリックス対阪神第3戦を見ているうちにウツラウツラ…

なんだかな

夢って大体が表現しにくく、そんなもんほっといてくれ、なんの関わりもまっぴらごめんだとばかり毎日知らんふりしてるのだが、この日は釣り場の前で入場制限がかけられていて、大勢の人たちと一緒にいまかいまかと入場を待っていた。入ったらすぐ釣れるよう…

釣り日記ではない 3

いつものように知らない街をさまよってからビルの屋上に行き着いた。二人の女がいて知人のようだった。その屋上からやや小さな漁港を見渡せ、堤防には数人の釣り人の姿があった。ここに来ればなにが釣れているかをよく観察できて便利だなと思った。すると手…

カフカ

私は敵の要人を警護する仕事をしていた。私がガードしていた男が銃で肩を撃たれた。私は急いで安全な車輌に撃たれた男を乗せた。男を撃ったのは私の仲間だった。私はこの国の人々にとって敵なのか味方なのか複雑な気持になった。 そのバーで月一度の読書会が…

ソラリスの海

明け方、ふと、むっかーし見たロシアの古いSF映画「惑星ソラリス」を思い出していた。というのも、この日の夢は、彼の結婚式だったからだ。彼は自殺していたのだが、夢の中では彼はいつも生きている。彼の結婚相手は登場してくれなかった。彼は生涯独身だった…

釣り日記ではない 2

その小島にフェリーが頻繁に行き来していた。私はその小島の堤防で釣りをしていた。狙いは30センチオーバーのメジナだったが、釣れてくるのはちっちゃなタカベばかりだった。通りすがりの女が海をのぞきながらイカがいると言った。イカはタカベが大好きなん…

進化

私は宴会の準備係になっていた。シェフと料理の打ち合わせをした。サラダにはコールスローに巨大なドバミミズと小ミミズを添えるという。誰がこんなもん食うんだろうと思いながら小鉢に2種類のミミズを盛り合わせていった。ところが宴会が始まると苦情はひと…

文学部哲学科

某大学の哲学科に入学した。入学式の日に中庭でうろうろしていたら、大学の先生が話しかけてきた。勉強会を開いているという。入会金が15万2千円だという。この教授についていけば、やがて私も教授になれるかもしれない。両親に相談して、お金を工面してもら…

釣り日記ではない

顔の近くにイグアナがいて、私を咬もうとしていて、びっくりした。 ウチの近くに池があって、そこは魚のいない池でもあった。そこにオッサン連中が来て、魚釣りを始めた。ろくなもん釣れないのにバッカみたいと思ってたら、オッサンの一人が竿を曲げて、ビニ…

桜ではない花

まだ若い妻と小さな息子と三浦半島のどこかの海辺を訪れている。堤防のような平坦な岩場が続いていて、手前は水深が浅そうだが沖目に釣り仕掛けを投げれば何か釣れそうだと息子が言ったか私が思ったか同時だったか。次には両脇に店が並んだ道路を歩いている…

っていうか

ウクライナは寒いだろうな。ウチは寒くない。でも、なんとなく死にそうだ。 今日は何日ですか、と相手に聞いてみた。32日です、と相手が言った。そんなバカな。いくらなんでも31日が限界でしょ。2月だからと相手が言った。そうか2月ならその年によって、うる…

四つめ駅はどこだ

ヘルソンはどうなってしまうんだ。 安宿を出て小さな駅に着いた。その小さな駅は何という名か分からない。そこから電車に乗って何駅で降りればいいか分からない。行き先が書かれたチラシを開いてみると、四つめ駅とあった。それがこの駅の名前か、これから行…

定番夢

クリミア橋が炎上した。 同じような夢を見ることがある。状況、設定、風景、登場人物などが、いろいろ異なっていても、道に迷ってさまよい、結局、目的地には永遠に着きそうもなくて、目覚めて安堵するというパターンだが、この日の夜の夢は、さんざん迷い歩…

新規開店のラーメン屋

私は学生らしかった。教室で古代ローマかエジプトの解説書らしい本を開いていた。古代遺跡の図面などが載っていたようだ。隣の女子学生が、新しいラーメン店が近所にオープンしたと呟いた。私は彼女を誘うチャンスだと思って彼女の容姿を目測した。ショート…

黒人の女

私は黒人の女になっていた。黒人の彼といっしょに海に入って泳いだ。よく晴れた日だ。気持よく泳ぎながら、私は鳥になりたい、と言った。そして自分の曲を口ずさみながら泳いだ。ラーラーラーと緩やかに波のように歌った。彼は私に作曲の才能があることを理…

場末の映画館

場末の小さな映画館の窓口で若い女の館員から入場券を買って、中に入った。入場券は電車の切符のようだった。私は入場券を手にしながら、しばらく窓口の前でもじもじしていて、ふいに切符を買ったことに気付いて中に入った。映画は、小さな謎の物体が徐々に…

たたき売り #90

また暇になってきた。 マリウポリが陥落した。 道端でたたき売りのバイトをしている。寅さん映画の見すぎだろうか。隣に同僚のおっさんがいて同じような商売をしている。今日も売上は芳しくない。夕方、私は店をたたんで、帰り際に、隣のおっさんが哀れにな…

ウィル君

起きている時の私はヒルアンドンに過ぎない。眠っている時の私はゲイジュツカだ。その有効性は目覚めると完全に失われている。この点に関して、ウィル君は強力だ。

VR釣り② #89

その日はカヌーを漕いでワカサギを釣った。森に囲まれた小さな湖だった。真冬でも所々薄氷が張るくらいで、完全な結氷はなかった。所々、薄氷をオールで叩き割って前進した。 ちっちゃなウジ虫を五本針に付けて湖の底へと落とす。着底したら少し糸を巻いて竿…

VRバーチャル釣り #88

食べ残しを買い取ってくれるパン屋があった。食べ残しのパンをどうやって再利用するのかは分からないが、その日、私は食べ残しのパンを持ってそのパン屋を訪れた。そのパン屋の店長らしい女性が私の持ち込んだ食べ残しのパンを子細に点検した。私はかわりに…

多摩川の釣り名人 #87

私は黒人人権運動家で牧師になっていた。たくさんの仲間が殺され続けた。私は演説中に民衆の前で殺された。自分の故郷の教会の庭で、遠くのビルの窓から狙撃された。オナカをぶち抜かれて演台から転げ落ちた。腹を押さえながら地面にうつ伏せになって死んだ…

ハクビシン #86

何故か電車の中にヤクザの幹部と一緒にいる。座席はたくさん空いているのに私達は立ちっぱなしだ。私は大物ヤクザの警護係らしい。用心棒だ。私は、空まで飛べないし、瞬間空間移動も出来ないが、空手や合気道やキックボクシングで鍛えて、身体能力は極めて…

ダニの親分 #85

将棋のヒフミさんが造形芸術家となって現れた。私は彼の付け人だった。二人は制作会場に向かっている。私は手荷物がカバンひとつだけだったが、ヒフミさんは大きなズウタイにたくさんの荷物を持ち抱えていることに気づいた。ヒフミさんに謝罪し、彼が抱え込…

ルンバ #84

会社に行くと、宛名印刷機がやりかけのままになっていた。続きをやってみた。広告用ハガキに住所を打ち込んでいるのだが、住所の位置がうまくハガキに収まらない。どうにもしっくりこないので、やめて外に出た。大通り沿いに妙な建物があった。古い西洋のお…

四国 クレウザ #83

彼は昨日までは意気消沈していたが、今日は朝からとても元気だ。何かいいことがあったかね、と聞くと、彼はポケットからスマホを取り出して、嬉しそうに彼女からのメールを私に見せた。「八月に四国へ一緒に旅行しない?」というものだった。おめでとう、と…

離婚 #82

朝、出勤時間がきて、ズボンが見当たらない。近くのローソンに買いに行ったが、きのうのズボンをはけばいいことに気付いて家に戻った。ワイシャツはどうする。上着はどこだ。妻はなにをしている。まったく無関心だ。妻は広末涼子になっている。器量に文句は…