夢の細道

夢日記

2021-01-01から1年間の記事一覧

ウィル君

起きている時の私はヒルアンドンに過ぎない。眠っている時の私はゲイジュツカだ。その有効性は目覚めると完全に失われている。この点に関して、ウィル君は強力だ。

VR釣り② #89

その日はカヌーを漕いでワカサギを釣った。森に囲まれた小さな湖だった。真冬でも所々薄氷が張るくらいで、完全な結氷はなかった。所々、薄氷をオールで叩き割って前進した。 ちっちゃなウジ虫を五本針に付けて湖の底へと落とす。着底したら少し糸を巻いて竿…

VRバーチャル釣り #88

食べ残しを買い取ってくれるパン屋があった。食べ残しのパンをどうやって再利用するのかは分からないが、その日、私は食べ残しのパンを持ってそのパン屋を訪れた。そのパン屋の店長らしい女性が私の持ち込んだ食べ残しのパンを子細に点検した。私はかわりに…

多摩川の釣り名人 #87

私は黒人人権運動家で牧師になっていた。たくさんの仲間が殺され続けた。私は演説中に民衆の前で殺された。自分の故郷の教会の庭で、遠くのビルの窓から狙撃された。オナカをぶち抜かれて演台から転げ落ちた。腹を押さえながら地面にうつ伏せになって死んだ…

ハクビシン #86

何故か電車の中にヤクザの幹部と一緒にいる。座席はたくさん空いているのに私達は立ちっぱなしだ。私は大物ヤクザの警護係らしい。用心棒だ。私は、空まで飛べないし、瞬間空間移動も出来ないが、空手や合気道やキックボクシングで鍛えて、身体能力は極めて…

ダニの親分 #85

将棋のヒフミさんが造形芸術家となって現れた。私は彼の付け人だった。二人は制作会場に向かっている。私は手荷物がカバンひとつだけだったが、ヒフミさんは大きなズウタイにたくさんの荷物を持ち抱えていることに気づいた。ヒフミさんに謝罪し、彼が抱え込…

ルンバ #84

会社に行くと、宛名印刷機がやりかけのままになっていた。続きをやってみた。広告用ハガキに住所を打ち込んでいるのだが、住所の位置がうまくハガキに収まらない。どうにもしっくりこないので、やめて外に出た。大通り沿いに妙な建物があった。古い西洋のお…

四国 クレウザ #83

彼は昨日までは意気消沈していたが、今日は朝からとても元気だ。何かいいことがあったかね、と聞くと、彼はポケットからスマホを取り出して、嬉しそうに彼女からのメールを私に見せた。「八月に四国へ一緒に旅行しない?」というものだった。おめでとう、と…

離婚 #82

朝、出勤時間がきて、ズボンが見当たらない。近くのローソンに買いに行ったが、きのうのズボンをはけばいいことに気付いて家に戻った。ワイシャツはどうする。上着はどこだ。妻はなにをしている。まったく無関心だ。妻は広末涼子になっている。器量に文句は…

胡麻せんべい #81

家の近くで兄の幼馴染のキムタクとその相棒に会った。家に招こうと思った。昼飯は食ったかと聞くと、まだ食べてないという。昼飯はないけど茶くらい出すよと言うと、二人はついてきた。妻がキムタクから、やはり兄の幼馴染で近所に住んでいるサタ君のオヤジ…

クリーム色のコートの女 #80

大きな台風が来て、夜通し風や雨の音が激しかったが、明け方には去って行った。屋上を見に行くと水が溜まっていた。排水口がふさがってしまうのだ。排水口をシャベルでつついて水はけをよくした。物干し竿などが散乱している中で、見慣れないミカン箱くらい…

八丈島 #79

家の裏山の森の樹木の間の細道を歩いていると、木からなにかが落ちてきて私の右手首に絡みついた。蛇かと思ってギョッとしたが、蛾かなにかの幼虫のようだ。褐色で足がたくさん生えていて体表はつるりんとしている。腕を振って落とそうとしてもブレスレット…

お笑い人形 #78

ボクらは釣り船に乗ってルアーを投げていた。舳先から海のうねりを見て嫌な予感がした。うねりの先に黒くて巨大なゴジラが現れて船が沈没しそうになった。そこへ大きなお笑い人形が現れた。「お笑い人形、たすけてくれ!」とボクらは必死で叫ぶと、お笑い人…

祭り #77

知らない田舎のオカミの家に居候していた。その日は村の祭りのある日で、その家の子供たちは祭りに出払っていた。夜、私はオカミと外に出ていた。私はオカミが私を気づかって子供らと一緒に祭りに行かないでいると思っていた。祭りに行きたいんじゃないんで…

無生物惑星 #76

獣医の学校へ行って勉強していた。獣医になって動物に囲まれて暮らすのもいいなと思った。次には、クワを持って畑を耕していた。お百姓さんもイイ感じ。近所に私の畑仕事を邪魔する意地悪ジイサンがいた。私の野菜作りに口うるさくチャチを入れてくるだけで…

ブラジル #75

中村雅俊がベニート ジ パウラの70年代のデビュー曲にして大ヒット曲「愛の終わりのサンバ」を歌っていたが、声質は似ているものの、本人のベニートに比べると、貧弱で見劣りのするものだった。どちらももうオジイチャンだ。 アゴスティーニョ ドス サントス…

救助隊 #74

新島に移住しようと思っていた。新島は浜松町の桟橋から高速フェリーで2時間半で行ける。新島の釣り具店のオヤジのブログをチョクチョク覗いていた。ムロアジやカンパチやハガツオ、ブリッコ、シマアジ、ヒラメ、メジナ、イサキ、etc. その日はリサーチに初…

ハブの島 #73

高速道路を自転車🚲で逆走していた。何処を走っているのか分からなくなっていた。サービスエリアに入ってサービスカウンターで地図をみたり、柱や窓や掲示板の地図を見てもサッパリ分からない。 ふと、トイレに行きたくなった。サービスエリアの店の中の通路の…

ひきしお #72

干潮の波際の岩場の間を歩いていた。引き潮が岩の隅々に小さな水棲の生き物たちを残していった。ウツボがくねくねしているのも見えた。ずっと向こうに釣り船が一艘浮かんでいるのが小さく見えた。やがて湾沿いの道路際に建物が見えだした。ホテルとレストラ…

緋牡丹お竜 #71

下田の小さな湾に釣りに行った。人出が多く子供達もたくさんいた。海面の少しのスペースを狙って釣り仕掛けを投入した。子供に引っ掛からないかとハラハラした。途中、小用で、置き竿にして公衆トイレ🚻に行った。 戻ると竿は無事にあったが、なにもかかってな…

コリー #70

コの字型のコンクリートの堤防のような所で、たくさんの人達が釣り竿を出している。水深は1メートルもない浅場だ。私もアキを見つけて竿を出すと、すぐに小魚がかかった。その小魚をエサにして、また足下の水の底の方に落とした。場所を変える度に1人の少…

小説 #69

大きな卵が発掘された。恐竜の卵に違いない。2メートルはあってキレイナ楕円形だ。両手で抱えてみると、それほど重くない。中身はカラのようだった。1つだけではなかった。その辺一帯は恐竜の産卵場所だったようだ。ちょっと掘っただけでも、いくらでも出て…

宗谷岬 #68

社内で色々つまらん用事をこなしていると、誰かが、「25日は宗谷岬です。」と言った。あしたじゃないか。で、「何時に❓」と聞くと、「9時です。」という。みんなで宗谷岬に集合だ。 宗谷岬は日本最北端の岬らしい。いつもとても強い風が吹いているところらし…

湖 #67

朝、島のお婆ちゃんの畑を手伝っていた。ひと仕事終えて、お婆ちゃんは島の露天風呂へ行くと言った。一緒に行きたかったが、もう連絡船で帰る時刻が近づいていた。 島の役場前では合コンの案内が拡声器でアナウンスされていた。それに参加できないので少し残…

穴 🚧⚠ #66

私たちは約七千年前の縄文時代の地層をスコップで掘り進めていた。七千年の間に積もった土くれなどを掻き出して当時の地面をあらわにしようという試みだ。七千年前の地層と、その上に堆積した土くれとは、明らかな色の違いがあったから、その黒っぽい土くれ…

「夢日記」 島尾敏雄 著

スマホで夢日記で検索したら、この本を見つけた。アマゾンの中古品を送料込みの700円で購入した。河出書房新社の文庫本だ。1968年昭和43年から1975年昭和50年、彼の51才から57才までの夢の記録だ。彼は1986年昭和61年69才で亡くなっている。死の直前まで夢日…

カギ🔑 #65

なんの講義で、先生がどのへんのページについてシャベッテいるのか分からない。君、いまのところを説明してみなさい、と言われたら大変だ。私は隣の学生のテキストをチラチラと盗み見る。分からない内に時間がきて、なんなく授業が終わった。 隣の学生が立ち…

クッキー工場 #64

以前からチョクチョク相撲部屋に遊びに行っていた。幼馴染みのA力士がいたからだ。その日、A力士は、晩御飯前に怒り狂っていた。本戦でB力士に負けたからだ。よほど悔しいらしくて、壁を叩いたり、木戸を壊したり、花のいけてある花瓶を投げて壊したりと…

トラック🚚 #63

トラックの荷台にはいろんな機材が積まれている。私は荷台の中で船釣りの準備をしている。仲間がナマの豚肉のかたまりを持ってきた。私は魚が食べやすいようにと、包丁で細かくきざんで他の材料にまぜた。これを海にまけば魚が寄ってくるのだ。釣り道具を忘…

クロムツ #62

その大きな河口では春先になると小さなアユッコが遡上してきて、禁止になっているにもかかわらず河口のポイントはアユッコ釣りの人達で一杯になる。そこでクロムツが釣れるという情報を得て、行ってみた。アユッコは釣りたくないが、クロムツは大変おいしい…