夢の細道

夢日記

釣り日記ではない 9

郊外の住宅街の道路脇に下水溝があって水量が豊富に流れていた。私は釣針にスイカをつけて流れの中に垂らしてみた。なにもかかることはないだろうと思っていたが、そこに居合わせていた負け過ぎて休場になった大関霧島が、引いていると言うので、短竿を手に持ってみると強い引き込みだ。何だろう?カッパかもしれないと霧島が言った。釣糸が切れないように慎重にヤリトリしたが、急用があったので、近くの柵に竿を固定してその場を一時離れた。戻ってくると、竿も釣り糸もキレイになくなっていた。カッパが自分で針を外して釣竿を持ち去ったのだろうか。こうなるなら、釣り上げないまでも、姿だけでもひと目見るべきだったと後悔した。霧島が私のかわりに釣り上げていればいいのだが。そうだとしたらお相撲を廃業しても世紀の大発見で、一生食っていけるにちがいない。あるいは、カッパには霊力がありそうだから、この先、私はこっぴどい仕返しに合わされるかもしれない。

 

釣り日記ではない 8

ブダイは外道か?ブダイがいくらでも釣れる磯を見つけたものの、ブダイは旨くないと思うにいたった。もう食いたくない。スーパーに行けば、いくらでも美味しい魚が売っている。ミは硬くて味気ない。薄く切ってコブじめにしたりムニエルにしたり揚げたり味噌焼きにしたりポッカレモンに漬けたりミリン醤油で煮たり銀紙で野菜やキノコといっしょに包み焼きにしたりイロイロだが旨くなくて飽きてしまった。最後に塩をして日なたに干して干物にして食べてみたが、やっぱり旨くない。こうなると釣る気も失せてしまった。美味しい黒鯛が恋しい。💑

釣り日記ではない 7

釣り道具を持って海辺の道路を歩いていた。道路と平行に横たわる地磯の左端に石鯛釣り師が2本の竿を海に向かって固定している姿があった。そこへ私も行こうと思ったが、そこまではテトラやごつごつした大きな岩が入り組んでいて、怖くて足がすくんだ。諦めて地磯をにらみながら道路を前へ進んだ。干潮で潮で濡れた黒々とした地磯がとぎれとぎれに海から顔をさらしていた。その磯で短パンのアンチャンが網を振り回して何かを採っているのが見えた。片手に海水の入ったビニール袋をもっていた。道路脇の岩場からアンチャンのいる磯場まで浅い入江になっていて、干潮時にはその地磯まで歩いて渡れるのだなと思った。私はアンチャンのいる地磯目指して海水にさらされている低い岩場に足を踏み入れた。スパイク長靴を履いていたので濡れずに渡れた。それから足場の安定した場所を見つけてメジナ用のマキエをまいて竿を出してみた。すぐに強いあたりと絞り込みがあって、竿を上げると釣針がなくなっていた。針の外れにくいネムリ針に変え瞬間接着剤で補強し、磯に這うように生えている緑の海藻を針に付けて波の向こうに放りこんだ。すぐにウキがゆっくり沈み、合わせると強烈な引き込み。魚を疲れさせてから浮かせると、特大ブダイが姿を現した。タモですくい上げて潮だまりでエラにナイフを刺して血抜きした。その後もすぐに竿が絞り込まれて特大ブダイが顔を出した。ここはブダイの巣のようだった。立て続けに3尾釣って釣りをやめた。黒鯛やメジナもいそうな雰囲気。私は生涯の釣り場を見つけた気がした。帰ることにした。3尾のブダイを入れた保冷バッグもかなり重かった。道具をたたんで潮の満ちてきた浅場で足を踏み外して胸まで海水に浸かった。万事休す。ブダイと一緒に地獄行きか。夢なら目が覚めるだけでいい。浦島太郎は土左衛門の悲しい夢想か。なんとか這い上がって日なたで衣類を乾かした。死にたくなければ、スパイクウェイダーやライフジャケットは必須な所だ。

 

釣り日記ではない 6

そこは人のほとんど訪れることのない人々にうち捨てられ忘れかけられた70メートルほどの海に突き出た突堤でたまに物好きな老釣り師が竿を出すくらいの釣り人さえにも見捨てられた海鳥の姿もないうら淋しい場所だった。今はなんの用途もないが昔は小さな漁船の停泊のために作られたのだろうか。戦時下に人間魚雷の出撃基地として作られた遺物のような。停車駅からほど遠く駐車場もないが海沿いの道路の向こう側に小さなコンビニがあってトイレの役にはなっている。なんの魚も釣れることはほとんどないが、まれに黒鯛が釣れるという噂があった。いつか釣れることがあるのだろうか?怪訝な思いで今日も無意味に竿を出す。でも、何故か、海と光と風に包まれて、気持が楽になる。

釣り日記ではない 5

クロダイがよく釣れるという港に行ってみた。風が強く折りたたみ椅子が飛ばされそうだ。右手の方にベテランチヌ釣り師が一組いる。このベテランが時おり竿を曲げている。チヌ以外の釣り人たちに釣れている気配はない。波は午前中は2メートル午後からベタなぎの予報だ。ベテランがクロダイを取り込んでいるので見に行った。30センチオーバーの美しいクロダイだ。付け餌は普通のオキアミだという。ウキ下は底にはわせるようにするんだという。ベテランがスカリを引き上げると10匹以上のクロダイが入っていて驚いた。自分の場所に戻ってウキ下を底まで下げた。コチトラ遠矢流ミニダンゴ釣りだ。程なく30センチ程のクロダイがきた。それから昼過ぎまではクロダイの入れ食いである。棒ウキがスポスポ沈む。タマゲタ。こんなことがあるんか。夢なら覚めないでチョー。ベタなぎとなってクロの食いはピタリと止まった。ベテランもさっさとスクーターで帰ってしまった。  正月は朝からクロダイの刺身と頭つき塩焼でジャンジャン酒が飲めるドー。       追記  その後、何度かこの堤防を訪れたが、二度と釣れることはなかった。不思議なもんだね。

 

釣り日記ではない 4

富士山の見える港で小アジ釣りをしていた。ふだんはチヌやシーバスやタチウオやアオリイカやで小アジなどに手を出す私ではないのだが、前回、たまたま釣って持ち帰って塩焼きしたアジが旨くない、アジは旨いという通念がめっちゃ壊された。以前、ワカサギにはまっていた頃、どの湖のワカサギも美味しいのだが、某湖のワカサギだけは何度食べても極めて不味い。水質汚染のせいかと思ったりする。同様にこの素晴らしく富士山の見える年中アジの釣れる某港もなにかよくない原因があってのことだろうか。この港の近くに移住しようと本気に思っていた私は大変残念がった。残念のあまり夢の中でもう一度だけとアジ釣りを始めていた。餌のアミコマセが足りなくなりそうなので、近くの宿に戻っておかみさんに近所に釣具店はないかと聞いてみると、あるという。おかみさんも買い物ついでに釣具店へ案内してくれるというので、一緒に出かけた。くたびれてつぶれかけた小屋の一区に釣具店があった。おかみさんは洋装店のほうに行った。赤ら顔のオヤジが釣具店の中にいた。餌のアミコマセはあるかときくと、凍った4キロブロックのアミコマセの塊をだしてきた。この時、私は財布を持ってないことに気付いた。宿に戻って財布を取ってこよう。ついでに仕掛けも買っておこう。針はトリックサビキの7号か8号だ。店のオヤジが変わったサビキ針を出してきた。今度釣ったら、小アジ料理の定番の唐揚げや南蛮漬けにしてみよう。それでも不味かったら移住はヤメだ。

殺人

インドネシアだかアマゾンの奥地のとある部族に呪いの一つの方法として夢の中で敵を殺すとそれは現実に殺害したのと同じ効果が得られるという風習があるというのをどこかで読んだことがあったが、この夜にオリックス阪神第3戦を見ているうちにウツラウツラして普段オモシロくないと思っているB君が夢に現れ野球のボールを妻と協力してB君の両側にタッチすればB君を殺せることになっていて私はB君を袋小路に追い詰めてボールをタッチアウトして遅ればせに追いかけてきた妻に早くしろと怒鳴ってやっと妻もタッチアウトすることができたがB君が本当に死んでいるかどうかは確かめようがない。(私は結婚してないから妻はいない)