夢の細道

夢日記

釣り日記ではない 9

郊外の住宅街の道路脇に下水溝があって水量が豊富に流れていた。私は釣針にスイカをつけて流れの中に垂らしてみた。なにもかかることはないだろうと思っていたが、そこに居合わせていた負け過ぎて休場になった大関霧島が、引いていると言うので、短竿を手に持ってみると強い引き込みだ。何だろう?カッパかもしれないと霧島が言った。釣糸が切れないように慎重にヤリトリしたが、急用があったので、近くの柵に竿を固定してその場を一時離れた。戻ってくると、竿も釣り糸もキレイになくなっていた。カッパが自分で針を外して釣竿を持ち去ったのだろうか。こうなるなら、釣り上げないまでも、姿だけでもひと目見るべきだったと後悔した。霧島が私のかわりに釣り上げていればいいのだが。そうだとしたらお相撲を廃業しても世紀の大発見で、一生食っていけるにちがいない。あるいは、カッパには霊力がありそうだから、この先、私はこっぴどい仕返しに合わされるかもしれない。