夢の細道

夢日記

緋牡丹お竜 #71

下田の小さな湾に釣りに行った。人出が多く子供達もたくさんいた。海面の少しのスペースを狙って釣り仕掛けを投入した。子供に引っ掛からないかとハラハラした。途中、小用で、置き竿にして公衆トイレ🚻に行った。
戻ると竿は無事にあったが、なにもかかってなかった。アオリイカを狙っていた。私の竿の番をしていたらしい男は、そこの場所は釣りには不適切だと言った。子供が多すぎるし、さっぱり釣れない。というわけで、私達は場所を変えることにした。去年はアオリイカを一匹釣ったのだが、と思った。

O嬢が会社の金を持って失踪した。上司が、あれはヤバイ金だから警察には届けられない、私に何とかしてくれ、という。O嬢の消息に詳しいのは従姉のユミさんだけだ。ひどくお世話になっていたにもかかわらず、何年も交信が途絶えていた。こういうことがあるから、案外、親戚付き合いは大事だなと思い知らされた。私に、いつの間にか親戚付き合いは皆無になっていた。

料理教室で女の先生の指導のもとで、パーティー料理を作っている。大きな長テーブルに料理を見栄えよく並べる。そこに女の先生より偉い高倉健先生が現れて、すべての料理を完全にくつがえして並び替えた。パーティー料理が見違えるほどに美しく豪華に早変りした。小皿をふんだんに使用している。私達はその魔術的技法に驚嘆した。試食タイムで高倉先生は姿を消したので、これ幸いと私達は気ままに料理を味わうことができた。おいしいそうな肉料理を秘伝のタレにつけて食べる。 旨みが口から胃の腑へと広がった。
女の先生は藤純子だった。数日前にテレビで見た映画「緋牡丹博徒」の影響だ。かなり古い映画で、藤純子扮する緋牡丹お竜が、悪漢ヤクザ達に襲われている時に、偶然通りかかったムショ帰りの流れ者ヤクザの高倉健に助けられるという出だしで、チャンネルを変えにくくなった。
緋牡丹お竜は、父親や子分の仇討ちに、悪漢親分邸に殴り込みに行くのだが、助太刀に来た高倉健が、お竜をかばって死んでしまう。