夢の細道

夢日記

穴 🚧⚠ #66

私たちは約七千年前の縄文時代の地層をスコップで掘り進めていた。七千年の間に積もった土くれなどを掻き出して当時の地面をあらわにしようという試みだ。七千年前の地層と、その上に堆積した土くれとは、明らかな色の違いがあったから、その黒っぽい土くれを掻き出していけばよかった。そうして掘り進めていくと、ちょうど中央が凹状になって、いきどまった。まん中だけがヤケに狭く深くなっている。巨大な漏斗のような形状だ。なんの目的でこんな穴を作ったのだろう。今まで掘ったことのない珍しい形。一刻も早く、考古学の先生に報告せねば。

駅構内のベンチに修一君が座っていた。一端は彼の前を知らんふりして通り過ぎたが、そのまま通り過ぎてしまえば大変後悔するだろうと思い、引き返して彼に声をかけた。そして、どこ受かったか、と聞くと、まだ浪人中と言うので少しホッとした。私は神戸の宗教の大学に入るための予備校へ行くことが決まっていた。時間があまりないので、手紙書くよ、と言って別れた。彼の住所を知っているのかどうか少し疑問だった。修一君は、ある奇っ怪で面妖な思い出の入口に立っている唯一の番人だった。しかし、夢だったから、永遠に謎のままで、がっかり😖⤵した。


その居酒屋に一人で入った。左はしから二番目のカウンター席について、隣の人が食べているカツ煮と焼き鳥を頼んだ。生ビールを飲みながら食べた。ゴハンも頼みたかったがヨシテ、オアイソにたくさん持っていた小銭をカウンターの棚の上に並べた。店のオヤジが信じられない速さで小銭をしまった。
トイレに寄って行こうと席を立った。が、カバンがないのに気づいて、席下の荷物置場を捜したが、見当たらない。ゾオッーとした。カバンには会社の約束手形が入っている。紛失なら、クビにならないまでも、大騒ぎになる、と、目が覚めた。夢でよかった。