夢の細道

夢日記

お笑い人形 #78

ボクらは釣り船に乗ってルアーを投げていた。舳先から海のうねりを見て嫌な予感がした。うねりの先に黒くて巨大なゴジラが現れて船が沈没しそうになった。そこへ大きなお笑い人形が現れた。「お笑い人形、たすけてくれ!」とボクらは必死で叫ぶと、お笑い人形はこちらを向いてフニャッと笑った。キティちゃんのような顔だ。ゴジラはワラカサレナイヨウ、口から火を噴いた。お笑い人形は燃えない素材で作られている。ゴジラはウシシと笑いながらお笑い人形に背を向けて海底に沈んでいった。お笑い人形はアメリカにスカウトされるかもしれない。

ヘルメットをかぶり背に命綱のようなケーブルをつけ、ジェットコースターが下降するように下へと飛んでいた。これから何かを救いにいくような気分だ。着いた所は熔鉱炉のある作業場のようだった。放射性物質の廃棄をする作業らしい。現場監督のKがいて、今日は同僚のT孃はボクシングの試合のため休みだと言った。熔鉱炉では溶けていく放射性物質があやしい光を点滅させていた。放射能で死ぬかもしれない。どうせそのうち何かで死ぬのだから、まあいいやと思った。

その家には子猫とその親猫が棲んでいた。親猫はしばらく姿を消していた。そこへ新たに迷い子猫が入ってきた。最初は前からいる子猫と迷い子猫は普通にじゃれあっているように見えた。そのうち前子猫が迷い子猫の首もとをシツコク噛んだり舐めたりしている。私は、前子猫が迷い子猫を食おうとしていることに気づいた。慌てて二匹を引き離し、前子猫を外に追い出し、庭でまだこちらを伺っている子猫をホウキで追い払った。親猫が居なくなったのも、あの子猫が食ってしまったような気がした。
家の中に戻ると、迷い子猫は水の入ったポリバケツの中で溺れかけていた。まだ息があるようだったので、子猫をつかみ出してタオルでくるんだ。近くにいたカアサンに新しいタオルと消毒液を持ってくるように頼んだが、なかなか持ってきてくれない。なにもしてくれないんだな、とカアサンに文句を言った。迷い子猫の手当をしてゴハンをあげよう。子猫は安心したように体を私に寄せてくる。この子猫となら仲良しになれそうな気がした。