夢の細道

夢日記

救助隊 #74

新島に移住しようと思っていた。新島は浜松町の桟橋から高速フェリーで2時間半で行ける。新島の釣り具店のオヤジのブログをチョクチョク覗いていた。ムロアジやカンパチやハガツオ、ブリッコ、シマアジ、ヒラメ、メジナ、イサキ、etc.
その日はリサーチに初めて新島を訪れた。昼前に着いて、新島港で得意のカゴ釣りを試みた。釣れない。では撒き餌をまいてフカセ釣りにきり替えた。釣れない。それじゃあと、ルアーを投げまくった。釣れない。こんなにもなあんにも釣れない島だったのか。移住しなくてよかった、と思った。

晦日。カアサンが手にブラジャーをぶら下げて突っ立っていた。コレ、ナアニ?とカアサンが私に言った。なんだろうと私も驚いた。カアサンが自分のブラジャーを目の前でぶら下げているとしか思えない。カアサンは私が他の女のブラジャーを持ってきて隠していたと思っているらしい。ソレ、カアサンノデショ、と言うが、カアサンはソレを私の部屋で発見したのだという。シンガイだ。なんというシンガイだ、と私は顔色を変えて怒り出す。

そこは大企業の大ホールで、部署替えの発表会があるようだった。入口で2枚の説明書を渡された。ホールに入ってすぐに顔見知りの男に呼び止められた。君はこっちだよ、と手招きしている。狭い部屋に数人の男たちがいた。カチンとくる奴はくるんだよ、と私を呼んだ男が、落ち着いている私を不信がっているように言った。私にはなんの違和感もなかった。がっかりするってことですか、と聞くと、そうだという。その入口附近の狭い部屋は、社内の落ちこぼれの溜まり場らしかった。一番使えない連中を集めたらしい。
時間がきて、責任者が説明を始めた。私は眠くて閉じたままの目を指で上下のマブタを無理にこじ開けた。「この部屋に集まった者は遭難者の救助隊の任務を行うことになります。」と言った。いい仕事じゃないか、カアサンにも自慢できると思った。