夢の細道

夢日記

釣り日記ではない 2

その小島にフェリーが頻繁に行き来していた。私はその小島の堤防で釣りをしていた。狙いは30センチオーバーのメジナだったが、釣れてくるのはちっちゃなタカベばかりだった。通りすがりの女が海をのぞきながらイカがいると言った。イカはタカベが大好きなんだ、と私が言った。女が、タカベを食べたい、と私に言った。私は海を見ながら笑った。女はフェリーで帰った。私の隣に手練れの釣り師が入った。すぐに7メートルオーバーの黒々としたクジラを釣り上げた。見物人たちが寄ってきた。私はレベルの違いをまざまざと見せつけられた気がしてガックリときて、釣り道具をたたんでフェリーで帰ったが、釣りたての新鮮なクジラを食べるせっかくのチャンスを逃してしまったことを悔やんだ。ちっちゃなタカベの唐揚げを食べながら冷たいビールを飲んだ。