夢の細道

夢日記

クリーム色のコートの女 #80

大きな台風が来て、夜通し風や雨の音が激しかったが、明け方には去って行った。屋上を見に行くと水が溜まっていた。排水口がふさがってしまうのだ。排水口をシャベルでつついて水はけをよくした。物干し竿などが散乱している中で、見慣れないミカン箱くらいの木の小箱を見つけた。蓋を開けたら、ドル札💰がぎっしりつまっていた。台風が大きなプレゼントをもたらしたらしい。小箱を抱えて階下へ行った。紙幣はほとんど濡れていたので、家の中の日当りのいい目立たない所にドル札を並べて、陽が差すのを待った。ウィル君にも分けてあげよう。

母に手伝ってもらいながら、二階の部屋の配置がえをしていた。部屋のスミにあった洋服タンスをどけてみて驚いた。タンスがおおっていた窓の向こうに広々とした海が広がっていた。今までこんなに景色のよいところだったとは気付かなかった。窓辺にぶらさがっている洋服かけや下着干しなどを取り除いてみた。窓辺がいろんな物でおおわれていて外の風景に気付かなかった。この時期はこの辺でアオリイカが釣れる。スルメイカヤリイカやアカイカも回遊してくる。

文通かメール交換をしていたW孃と初めてサテンで会った。店は混んでいて、通路際の二人席に向かい合って座った。私の左隣の四人席に一人で座っていた若い女性が、私の胸ポケットに挟んでいたボールペンかストロー に興味を持ったらしくて話しかけてきた。私はそのボールペンを女に見せようとして顔が合った。ワリと可愛いと思った。W孃とたくさん話したいことがあったが、その女のおかげで話しづらい状況になっていた。その女は座席に横になった。クリーム色のコートを着ていた。家に帰って寝た方がいいよ、と私が言った。ロクゴウカイに行くわ、と女が言った。ロクゴウカイってヤクザの組織らしかった。この純良そうな子にそんな所へ行って欲しくないような気がした。私はW孃と苦笑し合った。通路を数人の年配の男達が通りすぎ際に女に声をかけ、話し込むふうだった。ヤクザ 風の男達だった。マズイなと思った。