夢の細道

夢日記

ハクビシン #86

何故か電車の中にヤクザの幹部と一緒にいる。座席はたくさん空いているのに私達は立ちっぱなしだ。私は大物ヤクザの警護係らしい。用心棒だ。私は、空まで飛べないし、瞬間空間移動も出来ないが、空手や合気道やキックボクシングで鍛えて、身体能力は極めて高い。銃もナイフもピッカピカ。即逮捕だが、この国には警察はない。金がない、女がない、と泣きべそをかかない。そこへ対抗組織のヤクザが数人入って来て私達をとり囲んだ。なにか宇宙語でしゃべり合っている。私がガードしている入れ墨だらけのオジサンを殺しに来たらしいが、私がいるので手出しが出来ないらしい。

日が暮れてきて、運転に疲れて高速道路を降りて、国道沿いのビジネスホテルに入った。翌朝、窓のカーテンを開けて少し驚いた。窓の外は、一面、丘陵が広がっているのだが、そこにはびっしりと小さな墓石が立ち並んでいた。墓石群の端のキレ目の所で十数人の年寄りたちが畑を耕すみたいにクワで土をかいていた。発掘作業をしているらしかった。中には墓石が掘り起こされて転がっている所もあった。墓荒しか。盗掘か。人骨を調査しているらしい。とても古い時代の墓らしい。

電車が停まった。電車の中は乗客が避難して空っぽになった。もうすぐ警察が私を逮捕しにくるはずだ。私は電車から飛び降りて逃げた。山林や畑の中を逃げた。畑の奥に大きな農家のような建物があって、そこに忍び込んだ。ハクビシンのような動物だか人間だかが現れて私を屋根裏に導いた。屋根裏を進んでいくと、大部屋に出た。そこにその家のオヤジがいて、宿を経営しているようで、オバチャンがたがちょうど料理を作っているところだった。私は調理人として雇ってくれるようにオヤジに頼んだ。人手不足のようで、私はそこで働くことになった。働く前に、一応、紙に学歴を書く慣わしになっていた。私は東北のとある高校を卒業していたが、正直に書くべきかどうか迷っている。