夢の細道

夢日記

場末の映画館

場末の小さな映画館の窓口で若い女の館員から入場券を買って、中に入った。入場券は電車の切符のようだった。私は入場券を手にしながら、しばらく窓口の前でもじもじしていて、ふいに切符を買ったことに気付いて中に入った。映画は、小さな謎の物体が徐々に大きくなっていって地球を困らしていくといった内容だった。そいつは木の根っこのような、ヒトデとナマコを合体させたような形でうごめいていた。映画を観る前に小便をしたくなってトイレを捜した。トイレ🚻マークのドアを開けると、そこは休憩室のようになっていて数人の男たちが粗末なテーブルにくつろいでいた。さらに奥にトイレのドアが見えた。ドアの手前の空席にカバンを置いてトイレの中に入ったら小さなブルドックが着いてきた。白と黒のブチでツルツル肌の子犬だ。飼い主が心配するだろうからとドアを開けてブルをトイレの外に出した。用を済ましてトイレを出ると、テーブルの上に置いていたカバンがなくなっていた。席にはこわおもての若いアンチャンが座っていた。ここに置いてたカバン知りませんかと弱腰になって聞いてみた。そんなもんなかったよとアンチャンが言った。アンチャンが来る前に誰かに盗まれたのだ。カバンの中には大したものはないものの、なにかしらいつも書き付けていた日記のようなノートが入っていたらしい。私は困って途方に暮れてしまった。