夢の細道

夢日記

ソラリスの海

明け方、ふと、むっかーし見たロシアの古いSF映画惑星ソラリス」を思い出していた。というのも、この日の夢は、彼の結婚式だったからだ。彼は自殺していたのだが、夢の中では彼はいつも生きている。彼の結婚相手は登場してくれなかった。彼は生涯独身だった。ソラリスの上空を旋回していた宇宙ステーションの中で、主人公の眼前に自殺した妻が現れる。驚いた彼は妻を船外に放出したりするが、妻は何度も現れて彼を脅かす。最後は、死んだ妻と和解したのか、幻像を送ってくるソラリスの海の真の意図を理解したのかどうか忘れてしまった。夢の中ではクセモノを夢から追い出せないし、夢をコントロールできる人はほとんどいないだろう。ソラリスの海は夢の製造元と似ていると思ったのだ。私たちはソラリスの海から毎晩夢を受信しているのか。彼が私になんらかの遺恨を持っていて、その遺恨をソラリスの海から私に飽きずに送っているのだろうか。彼がいることのできなかったコノ世に私がい続ける限り。それとも。